今回も来日情報を事前にチェックしたので、観に行ってきました。
Wolfgang Muthspielのツアーはできる限り観に行っているのですが、今回は4年半ぶりとのこと。コロナがなかなか長引きましたので、本当に久しぶりです。
東京駅もこういった用事が無いと、なかなか来る機会がありません。
今回のメンバーは、Wolfgang Muthspiel(G)、Scott Colley(Ba)、Brian Blade(Dr)のトリオ編成です。
エレクトリック・ギターは、いつものMofa Guitarのセミアコ。
ギター・アンプはVOX AC-30。
クラシック・ギターは、JIM REDGATEのギターと思われます。こちらは日本国内での流通はほぼありません。
今回の使用エフェクターは、(判明している範囲で)以下の通りです。
BOSS DD-7 Digital Delay ボス デジタルディレイ
デジタルディレイDD-7はディスコンのようで、現在の最新版はDD-8だと思われます。
Digitech Jamman Stereo Looper
Wolfgang Muthspielが昔から使用しているルーパーですね。以前は2台同時に使用していましたが、現在は1台にしているようです。
Electro Harmonix Superego Synth Engine
今回のライブでも、フランジャーのような揺れる音を出していたので、おそらくこのエフェクターから出していたのではないでしょうか。
Mad Professor Forest Green Compressor
コンプレッサーペダルです。Wolfgang Muthspielはコンプを使っているイメージがなかったので意外ですね。
MXR ( エムエックスアール ) / M169 Carbon Copy Analog Delay アナログディレイ
MXRのアナログディレイ。
GFI SYSTEM / SPECULAR REVERB V3
このリバーブペダルは、現在日本国内では、ほとんど流通していない模様。
ミックスウェーブという会社が輸入代理をしているようです。
TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / Sub ‘N’ Up
TCエレクトロニクスのオクターバーです。
Tonehunter Tasty Flakes
こちらも日本国内ではほぼ流通のない、オーヴァードライブペダルです。
Red Panda Tensor
このエフェクターはかなり面白かったです。テープ逆回転のような効果を出していました。
商品紹介から抜粋すると、
Red Panda Tensorは、リバースエフェクトやテープストップ、ピッチシフト、タイムストレッチ、ホールド、グリッチ、スタッターなどのエフェクトを組み合わせ、独創的な音色を作り出すことのできるエフェクターです。
との、ことでした。まさにそんな感じのエフェクトで面白かったです。使い所はかなり限定的になると思いますが、イントロやエンディングのフリーな場所で、幻想的な雰囲気を出すのに良いと思います。実際、そんな感じで使われていました。
Pedaltrain mini
定番ペダルトレインのペダルボードですが、miniは現在は生産完了です。ペダルの配置は実用重視な印象で、割と適当に並べている感じなので、綺麗にシステムを構築して、並べることにはそれほど興味がないのかも知れませんねw
パワーサプライに関しては、おそらくボードの下側にあると思いますので、何を使っているのかまではわかりませんでした。
Harley Benton Tap Tempo Switch
こちらは(おそらく)ディレイのタップテンポ用のスイッチと思われます。やはり日本国内ではあまり流通していない模様です。
公式HP
以上が、今回のWolfgang Muthspiel Trio 2023ツアーでの(分かる範囲での)機材となります。
Wolfgang Muthspielの場合、演奏技術が非常に卓越しているので、おそらくギターアンプ直結だったとしても、いつもと同じようなサウンドを出すでしょう。機材というよりは、結局は右手と左手の技術を上げないと、あのような極上なサウンドにはならないことは明白です。
音楽的には、トリオ編成ながらも、熟成したワインのような芳醇なサウンドで、3人とも一音たりとも無駄な音は出さないという鋭い演奏でした。しかし、それでいて全員がインタープレイを楽しむ余裕を持っているという感じで、通常のジャズ演奏の、さらにその先の領域で遊んでいるような、非常にレベルの高い演奏を堪能させてもらいました。
曲は、去年出したアルバムのAngular Bluesの曲や、古いアルバムの曲、それから新曲を織り交ぜて演奏していました。
Wolfgang Muthspielの演奏は、2013年と2016年にも聴きに行きましたが、今回の演奏は以前よりもさらに余裕を持って、音楽を楽しんでいるようにさえ思えました。
どうやら「秋頃に新譜を出すよ」みたいな事もMCで喋っていたので、そちらも楽しみです。
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